イジメを減らす工夫~カナダの取り組み

カナダの小学校では、道徳的国民教育というのが盛んです。Chentaの通う小学校では、「道徳的、倫理的な国民になるためには、学校で、家庭でどのような努力・工夫をしていますか?」というような内容のアンケートを毎年親も書かされます。そのせいか、差別・イジメという言葉はほとんど聴きませんし、Chentaも今のところクラスでそういった例はみかけないといっています。人種の違いだけでなく、学習能力の違う子、障害のある子などが一緒に勉強していますからね。

もちろん、カナダでも「イジメ」は社会問題になっていて、イジメを苦に自殺してしまうという子どももニュースで取沙汰されています。なので、学校はイジメをなくす方向で真剣に取り組んでいるように見受けられます。問題が小さいうちに摘み取ることは大切なことです。

ある年、Chentaのクラスにはお友達の少ない孤立した女の子がいました。その時、担任の先生はChentaをこっそりと呼んで、「あなたはリーダーシップがあるから、あの子を助けてあげてくれないか?」と言ってきたそうです。この担任の先生、Chentaだけでなく、数人のキーパーソンに同じことをしたようです。先生に頼まれた子どもは、リーダーシップがあると褒められたことを嬉しく思って責任感をいだき、先生の期待に沿うようにがんばるわけですね。その結果、この女の子は、みんなの助けでお友達が増え、みんなと打ち解けられるようになったそうです。この先生、ちゃんと見てくれているんだなぁ・・と感心しました。

Chentaが3年生の時のクラスには学習障害(Learning Disability)で1年留年したカナディアンの男の子が1人いました。小学3年生から4年生に上がることができず、3年生を2回やった子どもです。学習障害(Learning Disability)と聞くと、かなり深刻な響きに聞こえますが、実際のところは、他の子どもよりもちょっと集中力が欠けるために、勉強の習得に他の子どもよりも時間をかける必要があると言うニュアンスです。もちろん彼にはそのまま4年生に上がるという選択もあったのです。しかし、親と先生が相談してベストな選択と判断したのでしょう。小学生で留年・・って日本では稀ですが、彼にとってはもっと大きくなってからやり直すよりもよほど良い選択だったんだと思います。周りの子どもたちも、「君は3年生を2回やってるの?」なんて相手を傷つけるようなことは一切言いません。カナダの道徳教育のおかげでこういう子も伸び伸びと年下の子ども達に混じって楽しく登校しています。できる子にもできない子にもケアが行き届いているという事実に感銘を受けました。






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